シカゴの四つ玉

大したことは書いてません オタクが暴れています

無茶な夜明かしをした話

前にゲームイベントを手伝った話をしたが、そのイベントは24時で終わりだったため私は友達と夜を明かさないといけなかった。

カラオケが見渡す限り滅茶苦茶たくさんあったのでどっかには入れるよなーと気楽に構えていたら、繁華街だったこともあり多くのお店が満室になっていた。カラオケ、ネカフェ合わせて五店舗くらいで断られて(私たちの他にも断られた人はたくさんいた)野宿を覚悟しているところでとあるカラオケ店で「待ち時間0分」の看板を見つけた。神の到来を感じ、吸い寄せられるように店に入って気づいたら伝票を持って部屋の前に立っていた。

後から友達に聞いたらほぼ最後だったようで、良かったーーーー!!!と思った。部屋のクソ狭い皮椅子に友人と二人身を横たえ、テレビの光を遮り音響をミュートにして寝た。といっても近くの部屋で延々歌う人がいるし泥棒も怖いしでなかなか寝られず、半分睡眠半分覚醒くらいの状態で料金プラン約六時間を過ごした。

朝六時、アラームで泥のように重い体を起こし部屋を出た。外はまだ夜明け前で何が何でも歩きたくないような寒さだったので、とりあえずどこか開いてる喫茶店でモーニングでも食べようということになった。

でもコメダが開くまで一時間あった。せっかくならモーニングを食べたい、でも時間を潰す場所がないので仕方なく何となく歩き、どうしても店がなければ電車で帰ろうという感じになった。

飲み物を買ったりしながらあてもなくなんとなく歩いていたら、朝の六時からコンビニの前でカップ麺を持って佇むパリピがいた。人生って奥が深いなと思った。

あと繁華街のコンビニで早朝からパンを売っているお店があり、いかついお兄さんたちがにこにこしながらパンを選んでいた光景はしばらく忘れられそうにない。

ドン・キホーテが開いていたので暇つぶしに入ることにした。とにかく阿呆のように時間はあるので文房具からパソコン用品から美容家電からありとあらゆるコーナーを見た。個人的には店内のトイレ前とかエスカレーター近くの広告がすべてホストクラブのものだったのがおもしろかった。あと靴の中敷きをたたき売りしている中にまるで中敷きのような顔をしてホストの名刺が混じっていたのもなかなかハイライトだった。

関係ないけど鞄売り場で友達と二人どうしてもノースフェイスのことが思い出せなくて、最後「あ!ノースフェイスや!」と思い出してエスカレーターを降りた瞬間にノースフェイスを背負っている人がいてめちゃくちゃ驚いた。朝からいいもん見れたな…と思った。

ドンキが広すぎて普通にコメダが開く時間だったので、コメダに行った。わりと繁盛していたが無事静かな席に座ることができ、モーニング(友達は卵サラダ、私は小倉)とメニューを見て気になっていた芋モンブランとミニノワールを頼んだ。打ち合わせたわけでもなく飲み物が二人ともストレートの紅茶でウケた。

初め私の後ろのほうに座っていた家族がわりとデカい声で喧嘩しながら飯を食うておりなかなかモンドだったのだが、私としては息子であろう方の「38のおっさんが11歳にたしなめられて恥ずかしくないの?」という発言を推したい。

朝は普通の街なら民度が高いはずだが繁華街は夜を明かしたパリピが多く生息するため結構いいものを見ることができるというのがこのたび(旅・度)の発見である。吐しゃ物は見なかったが荒れアイテム・ポイ捨てされたスミノフの瓶を見られて満足だった。

それ以降特に何もなく、帰るには早いからぶらぶら東急ハンズジャンプショップを見て回った。ジャンプショップジョジョのステッカーとキラカードのセットが売っていたので私も友達も買ったのだが、私がラスボス、友達が主人公のセットを引き当ててとても面白かった。

最後どっか寿司でも食って帰るかー、ということで「駅から8分」の回転寿司を友達が探してくれたのでそこに行くことにした。しかし私はこの友人は全く地図が読めないタイプの人間であることを失念していた。手落ちである。

駅から歩いても全然着かないし、iPhoneのマップによるとあと1.9キロメートルあるらしい。「これ駅から8分やんな?」と友達に尋ねた。「う、うん」と友達は答えたし、多分「最寄駅から8分」だったんだと思う。しかし私たちの降りる駅は寿司屋の最寄り駅ではなかったのだ。現実は非情だ。頑張って1.9キロ歩き、到着が30分くらい遅くなり25分待つことになった。まあ座れたし、「カウンターでもよい」を選択したがテーブルになったので結果オーライだ。寿司も美味しく歩いて帰るのも食後の運動にもなったし、何よりもう友人に地図を任せてはいけないということを学ぶことができた。

とても面白い旅だった。ありがとうございました!