シカゴの四つ玉

大したことは書いてません オタクが暴れています

格闘ゲームプレイヤーのイベントに行った話

今月1日、ビックカメラ名古屋駅西でTeam liquid所属のプロ格闘ゲーマーであるネモさん、竹内ジョンさんが出演するイベントが行われた。

私はかなりやり込み勢の格ゲーマーの知り合いと二人で向かい、会場にはイベントが始まる約一時間前に着いていた。まずなんとなくゲーム売り場を見て、イベントまであと三十分くらいあるけどとりあえずどこであるか下見しよう、ということにした。

そう思って会場に行くとまだ三十分前にもかかわらず「ガチ勢」みたいな感じの方々で観覧席(自由席だができるだけ詰めることが推奨されていた)がすでに四割ほど埋まっていた。

最前列はあと三席だったので、このあとルーターを見るはずだったが慌てて予定を変更し席を確保することにした。私の近くに滅茶苦茶可愛いお姉さんがいたのだが、知り合い曰く別にプレイヤーではなさそう、とのことだった。対戦イベントなどに一切行かず家でしかゲームしない人か、ネモさんかジョンさんのファンだったのかもしれない。最前列のセンターにいらしたので相当本気なのだろうとは感じた。

席にはネモさんの以前のスポンサーであり現在のチームとも関係の深いALIENWAREのステッカーとビラが置いてあった。ステッカーは以前からとても欲しくて、しかも結構デカいサイズで予想外に嬉しかった。その横で同行者はずっと自分の近くに準備された予備のステッカーの並び方が気になって直し続けていた。

そうこうしているうちにイベントが始まった。興奮しすぎて全体的に内容はよく覚えていなくて申し訳ない。プレイヤーのお二人と司会のがまの油さんが登場し、俗にいうオープニングトーク的な流れになった。

少し三人が話してから、みんなから二人への質問コーナーが始まった。一応イベント開始直前にスタッフの方からお二人に質問があったら考えといてねーみたいなことは言われたのだが、私は特に聞くことねえなーくらいに流していた。

しかしがまの油さんの「質問ある方は挙手してくださいー」の声に結構手が上がった。同行者も手を挙げ、指名された。お前はんさっきまでステッカーしか見てへんたやろ。試合の時のメンタルについて質問し、えげつなく有益な回答を得ていたと思う。(せめて知り合いのことは覚えていたかったが無理だった)

他にも何人かの方が質問なさっていたが、とにかく「みんなガチで格ゲーをやっているんだなあ」というような質問ばかりだったということは覚えている。

そしてネモさんとビックカメラ店員さんとのエキシビジョンマッチ(ネモさんが初心者の店員さんをボッコボコにするコーナーと化していた)が行われた。

 

いよいよ私が一番楽しみにしていた組手のコーナーだ。来場者の中から何人かがネモさんもしくはジョンさんとゲームで戦えるというこのイベント目玉のコーナーである。

実は私はこの日の使用タイトルである「ストリートファイター5」はほぼプレイしたことのないズブの素人だ。でもネモさんの「今日が初めてでもいいですよー」という言葉を信用して「ネモさんと対戦したい人~」の声に大きく挙手した。

同行者がネモさんと面識があり知り合いの連れということで当てやすく思われたからか、がまの油さんの「いい笑顔の方はいますかねー」という言葉に応じマジックで鍛えた営業スマイル崩れを張り付けていたからかは知らんが、私は一番に指名された。

めtttttっちゃ嬉しかった。絶対対戦したかったし、スト5でほぼ初めて戦うほぼ人がプロゲーマーという事実にとてもテンションが上がった。

席を立つと色んな関係者の方が「どうぞどうぞ」とまるで将軍のような扱いで私を前のブースに通してくれた。あと、席に座る直前「(ゲームの)コントローラーはアケコンかパッドどちらですか」と聞かれた。「アケコンがいいです」というと「じゃあそのままでどうぞ」と席に置いてあるアケコンを使うことになった。

席に座ると、左を向くとネモさんがいて右を向くとジョンさんがいるというちょっと意味の分からない状況になった。オセロなら私もイケメンプロゲーマーになっているやつだ。内心すげーオタオタしていたが、がまの油さんがマイクをにゅっと伸ばして「では対戦前に自己紹介をどうぞ!」とおっしゃった。すげーびっくりした。

私は一年前に大阪であった今回とほぼ同じようなイベントに参加したのだが、その時は参加者の自己紹介はなかったのだ。しかも私はプレイヤーでないので名前もない。いっそマジシャンです!って言おうかと思ったけど扱いづらい素人の模範みたいになりそうだったのでやめた。英断だ。

みたいなことを二秒くらいで考えて「えっと、スト5はほとんど今日が初めてなんで、とりあえず頑張ります!」みたいなことを言った。みんなウケていた。最前ドセンターのお姉さんが声を出して笑って、意外と豪快に笑っててびっくりした。

頭が回らない中でいっぱいいるキャラの中から他タイトルでの相棒である「豪鬼」を探し、いよいよ対戦が始まってしまった。名乗っていないのでずっとがまの油さんに「挑戦者の方」と呼ばせてしまいわりと申し訳なかった。

対戦中はいつもは出にくい波動拳もしっかり出て、途中でジョンさんに教えてもらった後ろから半回転させてキックみたいな技(また調べたい)も一度だけ出た。言われたことをそのままコマンドとして出す、ということができて嬉しかった。

しかしネモさんがどんどん攻撃してきてそれ以降特に何の見せ場もなく私の番は終わった。最後ネモさんからアドバイスをもらえるのだが、

・とりあえず初心者ならコンボやコマンドの徹底

豪鬼ならときどさんやほかの人のプレイ動画を見よう

という旨のコメントを頂いた。対戦中と違ってめっちゃ優しいな…って思った。

 

正直これが嬉しすぎてあとのことはあんまり覚えていない。でもジョンさんの組手後のアドバイスが丁寧だったことはなんとなく覚えている。

そのあとはサイン入りグッズを賭けたじゃんけん大会(私も同行者も一回で負けた)があり、押してはいたがイベントは大盛況のまま終了した。

しかしながら私には最後の任務があった。お二人にファンレターを渡したかった。

最後サインと写真撮影会があったのだが、次のイベントに向けて焦っている私を助けるように運営さんが「前の列の方からご案内します」と言われ一番にサインをもらうことができた。

ジョンさんがサインを書いている間、ネモさんに「今日は何かの用事で?」と聞かれたので「TBL(次のイベント)」ですね」と答えた。「いやー行きたかったんですよ~」と言われ、残念に思い「何かこの後ご予定が…?」とお尋ねしたら「いやー会社が新幹線とってて…」というめちゃくちゃシビアな答えが返ってきてもっと残念になった。プロゲーマーといえど会社の用意した新幹線で帰らないといけないということである。

たくさんネモさんとお話しできて、無事ファンレターも渡すことができた。サイン色紙が鞄に入らなくて困っていたら店員さんがビニール袋を渡してくださり、とてもいいイベントだったなあと心地よい満足感に包まれた。

楽しかった。クソ長くなってしまいましたが、読んでくださりありがとうございました。